この記事のテーマ(ポイント)
- 「収入」から「手取り金額」が決まる計算内容(税金、控除など)が簡単に分かる!


2.給与明細の『勤怠』項目には何が書かれている?
3.給与明細の『支給』項目には何が書かれている?
4.給与明細の『控除』項目には何が書かれている?
5.『手取り金額』の計算(まとめ)
といった順番で確認してみよう!
目次
『手取り金額』とは何か?
<👨おっさんのつぶやき>
・「給与明細は何となく見てるけど、年金や税金は、どういう計算式でこの金額が引かれてるのか分からないなあ、、」
『手取り金額』は、「収入(額面金額)」から、「控除(年金や税金など)」が差し引かれて、「アナタの手元に残った金額」ということになります。
会社員や公務員の多くの方は、給与支払者(会社や国・地方自治体など)が「税金」や「年金」などを、収入金額のなかから支払ってくれる(=源泉徴収)ため楽なのですが、その分、差し引かれている金額(=控除)の根拠など詳しくは分からない方も多いのではないでしょうか。
上の図は、ある会社員の方の月給(2019年11月)の給与明細サンプルとなります。
「給与明細」には、たいていの場合、『勤怠(出勤日数や労働時間など)』、『支給(会社が支払う内容)』、『控除(支給金額から差し引く内容)』の3項目で記載されていることが多いです。
この給与明細を見れば、『手取り金額=249,042円』なのは誰でもわかりますが、「給与明細」に何が記載されていて、何が収入から引かれている(控除)のか、といったところを確認していきましょう。
※以下の金額は全て2019年(令和元年)の収入の前提で税率など算出
給与明細の『勤怠』項目には何が書かれている?
『勤怠』の項目には、対象の雇用者の勤務に関する情報(出勤日数、出勤時間、時間外労働時間、など)を明記するように決まっております。
この情報をもとに、雇用主は『支給』金額を算出します。
給与明細の『支給』項目には何が書かれている?
『支給』の項目は、具体的な支払われる給与金額の項目と、それぞれに対する支給金額が明記されております。
上記の明細のなかで、「(非)」と書かれているのは、「非課税」という意味であり、非課税部分の金額は「所得税」と「住民税」の課税対象外となります。
念のためですが、ここに書かれている「総支給額」は、給与支払者(会社など)から見た支払い金額であり、被雇用者(会社員など)が『手取りとして受け取る金額』は、『控除』の金額が差し引かれた後の、『差し引き支給額』にということになります。
給与明細の『控除』項目には何が書かれている?
『控除』の項目には、『社会保険料(年金、健康保険、介護保険、雇用保険)』、『所得税』、『住民税』といった支給金額から差し引くべき金額が書かれております。
これらの控除は、収入金額や被雇用者の家庭事情(扶養家族の人数など)によって金額が異なってきます。
ちなみに、この給与明細での「通勤手当」は、先払いした通勤手当(6カ月分定期代=12万円)を、社会保険料に組み込むための便宜上で『支給』と『控除』に同額の2万円を6カ月間毎月記載してしているというケースになります。
※前提:電車通勤での定期代6カ月分=12万円(この12万円は別で先払いを受けている)
『社会保険料』、『所得税』、『住民税』の詳しい内容と、なぜこの金額になるのかの計算方法については、以下の別記事を合わせて参考にしていただければと思います。
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「控除」ってどんな意味?
給与明細や源泉徴収票などで、『控除』という言葉が良く出てくるので、簡単に確認しておきましょう。
※そんなの分かってるよ、という方は読み飛ばしてくださいm(__)m
『控除』という言葉は、「(金額や数量)などを差し引く」という意味だそうです。
私たちの収入金額への影響という観点で言うと、『控除』という言葉の使い方によって、”プラスの影響”と、”マイナスの影響”という全く反対の意味合いになってくることがあるので注意が必要です。
①収入にプラスの意味
⇒ 「給与所得控除」や「所得控除」は、「収入金額から、一部の金額を課税対象としないように差し引く(=支払う税金が減る)、という意味なので収入にプラス」
②収入にマイナスの意味
⇒ 給与明細にある『控除(所得税や社会保険料ほか)』は、「会社からの給与:支給金額から税金など支払うべき金額を差し引く(=受取金額が減る)、という意味なので収入にマイナス」
『手取り金額』の計算(まとめ)

<注意すべきポイント>
①支給金額には、課税対象と非課税の項目がある
②控除(支給金額から差し引く金額)には「社会保険料」、「税金(所得税、住民税)」がある
③「年収(額面金額)UPの金額」=「手取りUPの金額」ではない(差し引かれる金額がある!)
(まとめ一覧)税金・社会保険料・源泉徴収・年末調整などを理解しよう!
<👨おっさんのつぶやき>
・「税金や社会保険料が差し引かれているのは分かるけど、金額の計算方法や税率までは知らないなあ、、、」
私たちは、働いて得た収入の全額を利用できるわけではなく、「税金」や「社会保険料」を支払う必要がありますよね。
特に給料収入のサラリーマンや公務員の方は、「源泉徴収」や「年末調整」について、詳しい内容や税額が決まる仕組みまでは知らないという方も多いかと思います。
以下の記事ページにて、「各種税金(所得税、住民税など)」や「源泉徴収」、「年末調整」、「確定申告」などの仕組みや計算例に関してまとめておりますのでぜひ参考にしてみてください。
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「お金」が全てではないですが、「お金」についていろいろ悩まされることは多いですよね。
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少しでも生活を改善し、より豊かな生活を送るための『節約:お金を減らさない』&『収入UP:お金を増やす』の取り組みについて、以下のページでご紹介しておりますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
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