この記事のテーマ(ポイント)
- 『持ち家』VS『賃貸』について、メリットとデメリットを比べてみよう!


2.『持ち家』を買ったら人生トータルでの費用は?(31才~80才の50年間)
3.ずっと『賃貸』だといくらかかる?(31才~80才の50年間)
4.日本人での「持ち家」の割合はどれくらい?
といった点についてチェックしてみましょう!
目次
『持ち家』と『賃貸』のメリット・デメリット比較!
<👨おっさんのつぶやき>
・「やっぱり、マイホーム(=持ち家)が欲しい!」
・「ひとつの場所に縛られずに、いろいろ住み替えをしたいので賃貸が良いなあ」
「持ち家」と「賃貸」について、以下の①~⑩の比較項目ごとに、どちらがメリットがあるのかを一覧表にまとめてみました。
これは一般論なので、人によっては答えが違うこともありますし、これ以外にも比較したい項目があるかと思いますので、あくまで参考情報としていただければと思います。
住宅は非常に大きな買い物になりますので、現時点だけでなく、「老後まで含めた人生全体」を考えて、どのような住まいを選択するのが自分にとってベストなのかをぜひこの機会にご検討ください。
①老後の費用負担
〇:持ち家!
「持ち家」は住宅ローンの支払いが終われば、たいていの場合は『賃貸』で家賃を支払うよりも費用負担は軽くなります。
「持ち家」を買う理由として、仕事をリタイアして収入が減る老後に備えて、家賃が不要になる『持ち家』を買うという方も多いかと思います。
②資産として活用(売却・賃貸)
〇:持ち家!
「持ち家」は自分の資産になるので、売却したり、他の人に賃貸して収入を得るということで活用が可能です。
ただし、売却や賃貸を検討しているならば、「将来に向けてどれだけ需要がある物件(※)なのか」を考えて購入することをおすすめ致します。
※「人気のあるエリア」、「駅から徒歩圏内」、「賃貸しやすいマンション」を選ぶ、など
③改築やリフォームのしやすさ
〇:持ち家!
賃貸住宅は大家さんの資産なので基本的に改築・リフォームはできませんが、持ち家であれば自分の判断で自由に作り替えることも可能です。
最近では、自分で家具を作ったり、簡単なリフォーム、庭の改装(いわゆる、DIY)を趣味として行う人も増えておりますね。
④世帯主が病気・死亡時の費用負担
〇:持ち家!
住宅購入には多くの方が住宅ローンを利用されるかと思いますが、仮にローンを組んだ世帯主が病気や死亡された場合、保険で費用負担してもらうことも可能です。
※加入している保険によって適用条件が異なるのでその点は要注意です
「賃貸住宅」では、世帯主の収入が亡くなった場合にも、家賃は払い続けなければなりませんので、この点では「持ち家」は安心材料になると言えます。
⑤インフレ時の費用負担
〇:持ち家!
「持ち家」を購入することは、インフレ対策になるということはよく言われますね。
『インフレ』とは、「お金の価値が下がる=物価(モノの値段)が上がる」という状況になります。
極端な例でいうと、以下のように仮にインフレで物価が2倍になったとして、住宅ローン(固定金利の前提)はインフレ前の契約に基づいて支払い金額は変わらないが、家賃は2倍になるということになります。
<インフレで物価が2倍!のとき>
①持ち家の住宅ローン支払い
インフレ前:毎月10万円 ⇒ インフレ後:毎月10万円
②賃貸住宅の家賃支払い
インフレ前:毎月10万円 ⇒ インフレ後:毎月20万円
⑥引っ越しが容易にできる
〇:賃貸!
仕事の転勤やご近所問題があったときなどに、「持ち家」ではそう簡単に引っ越しできませんが、「賃貸」であれば持ち家よりも引っ越し・転居が容易です。
「持ち家」に縛られたくないという方は、賃貸住宅を選択することが良いかもしれません。
⑦設備のメンテンナンスや管理の手間
〇:賃貸!
「持ち家」では、自分自身で家のメンテナンスや修繕を管理していかないとなりませんが、「賃貸」では基本的に大家さんや不動産会社が管理してくれるので手間がかかりません。
ただ、メンテナンス・修繕の費用自体については、賃貸住宅であっても「管理費」や「家賃のなかに含む」というかたちで、結局は費用負担していることになります。
⑧災害を受けたときの損害
〇:賃貸!
自分の責任ではない火災や地震等の自然災害などで住宅に損害があっても、賃貸であれば修理する責任は無いので引っ越してしまえばよいので、持ち家の場合よりは損害は小さくなります。
日本は地震大国でもありますので、災害にあった時のリスクについても住宅購入において一つの検討ポイントになるかと思います。
⑨税金の負担
〇:賃貸!
「持ち家」では、固定資産税を必ず支払う必要があり、これは住宅ローンを支払い終わっても続くものになります。
住宅購入する際には、「住宅ローン」の金額だけで買える・買えないを判断せず、税金やメンテナンス・修繕費用などの経費も含めて、全体にかかる費用を事前にきちんと把握しておきましょう。
⑩ライフステージに合わせた住み替え
〇:賃貸!
「賃貸」は「持ち家」と比べて住み替えが容易なので、ライフステージによって、そのときの自分にあった住宅を選ぶという暮らし方が可能になります。
例えば、「子供の独立前:子供部屋のある広い家⇒子供の独立後:夫婦二人でコンパクトな家」という選択や、「若年:都会暮らし⇒老後:郊外の別荘暮らし」というような選択もあり得ますね。
『持ち家』を買ったら人生トータルでの費用は?(31才~80才の50年間)

あくまで、ひとつの計算例となりますが、『持ち家』を買った場合での31才~80才までの50年間の住宅にかかる費用を考えてみました。
※想定イメージ「子供一人の3人家族、3DKの一戸建て、駐車場あり」
『35年払いの住宅ローン』を利用した前提にしておりますので、「ローン支払い中」と「ローン支払い後」で一年間にかかる費用が変わります。
また、住宅ローンの頭金や引越し・家具購入費用として、初期費:500万円がかかる前提にしております。
以下表のとおり、31才~80才までにかかる費用合計は、『50年間で6,675万円』という計算結果になります。
✅老後の住宅費用負担を軽くする
『持ち家』の大きなメリットは、仕事をリタイアして収入が少なくなる老後の住宅費用が低くできるという点にあります。
以下の『賃貸』住まいのパターンと比べると、年間100万円の違いになるので、老後の生活をぐっと楽にできますね。
✅インフレリスクに強い
将来、インフレで物価が上った場合、『賃貸』の家賃は上がり、『持ち家』の購入価格も上昇するでしょうが、既に買っておけば基本的にその心配はありません。
ちょっと極端ですが、仮にインフレで物価が1.5倍になると、「3,000万円の家が、4,500万円に価格が上がった!」というイメージになります。
「日本はずっとデフレだから関係ない」という論調もあり、もちろんその通りになるかもしれませんし、将来大きく状況が変わるかもしれませんので、継続的に自分自身で情報にアンテナをはっておくことが大事ですね。
✅住宅ローンは保険になる
『住宅ローン』で家を購入した場合には、『団体信用生命保険』に加入することになるかと思います。
この保険では、ローン契約の世帯主が死亡してしまった場合、基本的に「住宅ローンの残り支払いが不要」になるので、一家の大黒柱に万が一があった際の生命保険の役割にもなります。
✅見落としがちの修繕費
『持ち家』は、自分の責任で家のメンテナンスや修繕をする必要がありますが、この費用をあまり考えずに住宅購入してしまう場合もあるので注意が必要です。
※「外壁の塗装」、「屋根の補修・塗装」、「ガス設備(給湯器、コンロなど)」、「キッチン」、「排水管(定期清掃)」、「白アリ等の害虫駆除・対策」などなど
また、上記のサンプルでは、50年間住み続けることを前提にすると、一度くらいは大きな修繕・リフォームが必要という想定で、定年退職時に800万円をかけてリフォームをするという前提にしています。
ずっと『賃貸住宅』だといくらかかる?(31才~80才の50年間)

ザックリとした計算例となりますが、以下の表は31才~80才まで「ずっと賃貸住宅に住み続けた場合」の費用であり、『50年間で7,400万円』となります。
※想定イメージ「子供一人の3人家族、2LDKのマンション、駐車場1台利用」
あくまでひとつの例ですので、実際には、「エリアや築年数などで家賃など変わる」、「50年のうちで引っ越しする費用が発生」といったこともあるかと思います。
✅ライフステージごとの住み替えを考える
『賃貸住宅』の強み=メリットは、『持ち家』よりも引っ越しがしやすいという点があります。
「子供と同居のときは少し広い家(家賃は高め)」から、「子供が独立した老後は、部屋数の少ない家や、田舎の家(=家賃は低め)」に住み替えることを、費用負担の観点からも考えたほうが良いでしょう。
✅万一に備えた保険に入っておく
一家の大黒柱に、病気や死亡といった万が一のことがあったときにも『賃貸住宅』に住んでいれば家賃は支払い続けないとなりません。
残された家族に大きな負担を残さないためにも、万が一への対策として保険(生命保険、医療保険など)にきちんと加入しておくことが良いでしょう。
日本での「持ち家」の割合はどれくらい?

自分にとって何を優先するのかが大事ではありますが、日本では「持ち家」と「賃貸」のどちらに住んでいる人が多いのか?、ということも少し気になりますね。
以下にご紹介している3つの表は、日本国内で年代や世帯類型(=ひとり暮らし、夫婦2人住まいなど)ごとに、どんなタイプの家に住んでいるのかを国土交通省が調査した結果となります。
☆出典:国土交通省ホームページ「資料:世帯類型別の住宅の状況」
※スマホだと画像が小さいので拡大して見てくださいm(__)m
まず、世帯主(=家計を主に支える人)の年代別に、『家族の類型』、つまり「ひとり暮らし(以下の単独)」なのか「夫婦+子供」で住んでいるのかを以下の表で確認してみましょう。
20代以下は「単独=ひとり暮らし」が約70%と最も割合が大きく、子供と同居する家は世帯主が30代~50代が最も多い結果になっております。
70代以上では、「夫婦2人」か「単独」の住まいの合計が70%を超えているという状況です。
次に、「家族類型」別にどのようなタイプの家に住んでいるかをグラフでまとめたのが、以下の資料となります。
あくまで日本の全世帯合計での数字となりますが、「持ち家の一戸建て」が最も多くて全体の51%となっております。
以下のデータによると、単独(=ひとり暮らし)の場合は、70%近くが賃貸住宅(=借家)に住んでいるということが分かりますね。
また、世帯主(=家計を主に支えるもの)の年齢によって、年代別にどのようなタイプの家に住んでいるのかが、以下のグラフ資料になります。
年齢が上がるほどに「一戸建ての持ち家」の割合が増えており、「共同+長屋(マンション・アパート)」も合計すると、「70代以上は80%以上の人が自分の持ち家」ということが分かります。
逆に20代以下は、約90%が借家(賃貸)で、30代に入ってから持ち家が増えてくるという状況です。
お金持ちになりたい!(お金を増やす、お金を節約の具体的方法)
人生お金が全てではもちろんありませんが、「お金」があれば実現できることや、人生を豊かにするチャンスが増えることにはつながります。
より豊かな生活を目標にして、『節約:お金を減らさない』、『収入UP:お金を増やす』ための取り組みを以下のページにまとめてみました。
アナタにとって何かのヒントになるかもしれませんので、宜しければ合わせて参考にしてみてください。
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